◆ 山田康雄氏吹き替え版イーストウッド作品 名セリフ集
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「ダーティハリー２」
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テレビ放送版
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監督：テッド・ポスト
出演：ハル・ホルブルック（ニール・ブリッグス警部補）/ ミッチェル・ライアン
（チャーリー・マッコイ）/ フェルトン・ペリー（アーリー・スミス）/ デイヴィッド・
ソウル（デイヴィス）/ ロバート・ユーリック（グライムズ）
/ ティム・マシスン（スウィート）/ キップ・ニブン（アストラカン）/
ジョン・ミッチャム（ディジョージオ）/ アルバート・ポップウェル（ヒモ）/
アデル・ヨシオカ（サニー）
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「２」には吹替え版が２つある。ハリーはもちろん山田氏であるが・・・、
1979年放送・フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版：ブリッグス（ 井上孝雄 ）、アール （山田昌人 ）
1987年放送・テレビ朝日「日曜洋画劇場」版：ブリッグス（ 仲村秀生 ）、アール （井上和彦 ）
それぞれの作品の編集（カットされた部分）は違い、セリフもやや違っている。
“ゴールデン版”はデビッド・ソウル扮するデイビスが野沢那智の他、津嘉山正種 小川真司 内海賢二と
声優陣が豪華で重厚な感じで、一方の“日曜洋画”版は、各キャストの声が若々しい。
ただ放送される機会は“日曜洋画”版の方が多く、私が所有するバージョンもこれ。
よってここでは“日曜洋画”版のセリフを紹介させていただいている。
このバージョンは全体的に、ブリッグスに対するハリーの口調がかなりキツいのが特徴かも。
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| 原語 |
Well, you're a good man, lieuterant.
A good man always knows his limitations.
（ラスト）
A man's got to know his limitations.
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| 字幕 |
偉いよブリッグス、身の程を知っている。
（ラスト）
身の程を忘れないことだ。
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| 吹替 |
ああ、アンタはおりこうだよ。身の程をよくわきまえている。
（ラスト）
フッ、ガラにもないことやるからそうなるんだ。
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| メモ |
シリーズ各話の決めセリフは、前半とラストに出てくるのがお約束。
ただ微妙に言いまわしが違うので、それにならい字幕や吹替えも変えている。
最初のセリフは、ブリッグスが、過去一度も銃を手にしたことがないのを誇りに思っている、というセリフを
受けてのハリーの皮肉。
ラストはブリッグスが乗った車が爆発、炎上するのを見つめながらのつぶやき。
ちなみに別バージョンだと、最初のセリフは、
「ツキってやつは、いつかは落ちるもんですからね」となっており、
ラストも「〜、いつかは落ちるもんだ」
（“吹き替えマニア”さま、情報感謝！）という感じになっているよう。
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| 原語 |
No,Never Lesson.
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| 字幕 |
出来ない、習っていない。
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| 吹替 |
いいや、まるでだ。
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| メモ |
ハイジャックされた旅客機に、偽の機長として乗り込んだハリーが、副操縦士から、操縦の経験
があるのかと問われた際のセリフ。
字幕は直訳で面白みに欠けるが、吹替えはユーモラス。
記憶が正しければ、別バージョンは、「ないよ、初めてだ」だと思う。
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| 原語 |
harry: Say, excuse me. Could you help us out ?
man: What do you want ?
harry: May be you could help us, we seem to be lost.
We are looking for the entance to San Quentin.
You know where that is ?
man: It's back there. Don't you see too good !
harry: Yeah, I see fine. I just wanted to know whether you knew San Quentin was.
And you do. don't you as hole !
...Get you yet, you son of a bitch.
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| 字幕 |
ハリー： 教えて下さい、道に迷った。サン・クエンティンへの入り口は？
男： 向こうだ、見えねえか！
ハリー： あんたらが知ってるかと思ってね。あそこは監獄だよ。
...今に入れてやるからな。
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| 吹替 |
ハリー：ねぇ！ 急いでるところ悪いんだけど、チョイと道を教えてくれないかな？
男： どこ行く！
ハリー： ああ、どっかで曲がるところを間違えたみたい。サン・クエンチン刑務所を捜し
てんだが、場所わかってる？
男： 後ろに見えんだろ、オメェ、目は見えるのか！
ハリー： 目はよく見えるよ！ お前らがサン・クエンチンへの道を知ってるかどうか聞きたか
っただけだい、知っておけ！
...待ってろよ、今にブチ込んでやる・・・。
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| メモ |
連続殺人事件の主犯とされたパランチオ一家。ハリーらは、パランチオの部下を車で尾行。
ブリッグスのその判断に疑問を持ったハリーは、カマをかけて彼等を挑発してみるという場面。
セリフ自体は特に名セリフというわけではないのだが、ここでの山田節はスっとぼけた台詞回しで
ルパンを彷彿とさせる。
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| 原語 |
I'm afraid you've misjudged me.
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| 字幕 |
見損なうなよ。
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| 吹替 |
見損なってもらっちゃ困る。
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| メモ |
警官の自警団グループに、仲間に入れと言われたハリーのセリフ。
直訳だと「残念ながら、お前たちはオレを誤解しているな」だが、
字幕も吹替えも一致していて、このほうが凄みがある。
別バージョンだと、「オレが爆発する前に消え失せろ」...だったか。
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| 原語 |
Briggs was right.
You guys don't have enough experience.
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| 字幕 |
確かにまだこの仕事には未熟だな。
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| 吹替 |
ブリッグスも言っていたが、お前たちは経験が足りないよ。
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| メモ |
クライマックスの警官グループの対決場面。バイクチェイスの後、勢い余って海に突っ込み、
沈んでいくバイクを見ながらのハリーのつぶやき。
山田氏は不敵に微笑みながらの皮肉の表現が実に巧い。
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