◆ 山田康雄氏吹き替え版イーストウッド作品 名セリフ集
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「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」
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テレビ放送（ＤＶＤ収録）版
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監督：セルジオ・レオーネ
出演：クリント・イーストウッド（ブロンディ）/ イーライ・ウォラック
（トゥーコ・ラミネス）/リー・ヴァン・クリーフ（エンジェル・アイズ）
声の出演：トゥーコ（大塚周夫）、エンジェル（納谷悟朗）
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2004/11/5に、本作の「アルティメット・エディション」ＤＶＤが発売され、
昭和50年4月27日に放送された「日曜洋画劇場」での吹替音声が収録された。
オリジナルが２時間半を超える長尺に対して、ＴＶ放送では正味１時間半ぐらいなので、
大部分カットされているのが残念だが、山田氏の吹き替えが復活したことは素直に喜びたい。
「荒野〜」「夕陽〜」では、ほとんど無口のイーストウッドだったが、本作では
イーライ・ウォラックの存在のせいで喋る機会も多くなり、２人のコミカルな掛け合いが
長時間の展開でダルくなるのを救っている。
特に、大塚氏のトゥーコは絶品で、広川太一郎氏ほど暴走していないが、息切れやため
息など実際にセリフの無い部分でも、ぶつぶつ言葉を入れ、アドリブ満載で楽しめる。
故にここでの各セリフ紹介も、山田氏よりも大塚氏のセリフの比率が大きくなってしまった。
因みに、主要キャラ３人の声優諸氏は、「ルパン三世」旧シリーズで有名だが、加えて、エンジェルの
部下や北軍兵士等の掛け持ちで小林清志氏もしっかり出演している。
なお、３人の名称については、各ソフトや書籍において、ブロンディがジョー、トゥーコがチュコ、
トゥッコ、エンジェル（・アイズ）がセテンサであったりバラバラだが、ここでは、
ＤＶＤの表記に倣って紹介している。
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| 原語 |
Tuco：The Ugly
Angel Eyes: The Bad
Blondie: The Good
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| 字幕 |
トゥーコ： 卑劣漢
エンジェル： 悪玉
ブロンディ： 善玉
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| 吹替 |
トゥーコ： オレ、汚ねえヤツ
エンジェルアル： オレ、悪いヤツ
ブロンディ： オレ、イイ人
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| メモ |
映画の序盤、それぞれのキャラが静止画となり、英語もしくはイタリア語の役名の字幕が重なる
、３人を紹介する意味合いのカット。
当然彼らは台詞は言っていないが、吹き替えでは、字幕の代わりに自己紹介。
ラストにも同じ手法で登場するが、ブロンディだけ“人”と言ってるのがミソ。
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| 原語 |
Tuco：There are two kinds of people in the world, my friend, those
with a rope around their neck and the job of doing cutting.
Listen, the neck at the end of rope is mine. Iran the risks.
So the next time, I want more than half.
Blondie: You may run the risks, my friend, but I do the cutting.
If We cut down my percentage...Cigar?
Liable to interfere with my aim.
Tuco：But if you miss, you had better miss very well.
Whoever double-crosses me and leaves me arive, he understands nothing about Tuco.
Nothing.
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| 字幕 |
トゥーコ： 人間には２種類いる。首に縄を掛けられる奴と切る奴だ。
縄を掛けられる役は俺がやる。命懸けだ。分け前は多くもらうぜ。
ブロンディ： だけど縄を切るのは俺だぜ。俺の分を減らせば・・・吸うか？
狙いが外れるかもな？
トゥーコ： 撃ち損じたら承知しねぇ。俺を裏切る奴がいたら俺の怖さを教えてやる
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| 吹替 |
トゥーコ： 世の中にはふた種類の人間がいるんだ。首にロープを巻かれるのと、
そいつを切るのが商売なヤツだ。
オレはよ、ロープを巻かれる方なんだぜ。命懸けなんだ。今度っから半分以上よこしな。
ブロンディ： ふん、お前は命懸けかもしれんが、切るのはオレだ。
もし分け前が減ったら・・・ん〜どうだ？ 狙いが外れるかもしれんぞ。
トゥーコ： う〜ん、まっ外す時は覚悟を決めるんだな。
オレ様を裏切ったヤツは二度とお天道様を拝めねんだ。エヘヘ、わかったか？
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| メモ |
縛り首寸前のトゥーコをブロンディが救い、後で指名手配の賞金を２人で分ける
というからくりが判るシーン。
分け前が足りないとトゥーコがブロンディにすごむが、本作はこの２人の駆け引きが最後ま
で続く意味で印象的な場面であり、トゥーコの「人間には２種類いる・・・」という台詞はこの後、
さまざまバージョンが登場する。
凄みとおとぼけが絶妙に切り替わる大塚氏の口調は“ネズミ”男まんまで、至って
クールな山田節と対照的。
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| 原語 |
Tuco: What are you trying say? "Anybody can miss a shot?" You can never had a rope
around your neck.
When that rope starts to pull tight, you can feel the devil fight your ass.
Blondie: Year, you're right. It's getting tougher.
The way I figure, there's really not too much future with a sawed-off runt like you.
Tuco: What do you mean?
Blondie: 'Cause I don't think you'll ever be worth more than $ 3,000.
Tuco: What do you mean?
Blondie: I mean our partnership is untied.
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| 字幕 |
トゥーコ： “狙いが外れる”なんて外されてたまるか。
首に掛けられた縄が締まる時は悪魔に尻っぺたをかじられる気がするぜ。
ブロンディ： そうだろう、尻だけで済めばいいが・・・お前みたいな悪党はお先真っ暗
だからな。
トゥーコ： 何だと？
ブロンディ： 賞金も3000ドル以上になるまい。
トゥーコ： 何だと？
ブロンディ： 相棒もこれきりだ。
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| 吹替 |
トゥーコ： ふざけた真似すんじゃねぞ！ オレがロープにぶらさがってから撃ちやがって。
お前はぶらさがったことねえだろ、人事じゃねぇんだよ、この野郎。
ロープでギューッと締められると、悪魔に噛みつかれたようにゾーッとするんだよ！
ブロンディ： 世の中、まったく、住みづらくなったな。見通しは暗い。
おめえみてえな“ひょっとこ”と一緒じゃ、食い扶ちを稼ぐのも容易じゃねぇ。
トゥーコ： どういうこったい？
ブロンディ： どう欲目にみても、おめえさんは3000ドルがいいとこだな。
トゥーコ： どういう意味だ
ブロンディ： これで珍道中もおひらきだ。
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| メモ |
再び“賞金詐欺”を働く二人だが、ロープを撃つブロンディの狙いがわずかに外れ、トゥーコは
本当に縛り首になるところだった。
後でしつこく抗議をしてくるトゥーコだが、ブロンディは既に愛想をつかした様子だ。
英語ではトゥーコをチビ呼ばわりしているが、吹き替えでは“ひょっとこ”。
現在、ほとんど死語のような表現だが山田氏が言うと妙におかしい。
台本通りかもしれないが、山田氏の吹き替えではけっこう出てくる独特の言葉だから、アドリブ
なのかもしれない。
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| 原語 |
Blondie: And Shorty?
Tuco: No.
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| 字幕 |
ブロンディ： あいつは？
トゥーコ： ダメだ。
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| 吹替 |
ブロンディ： 撃たせろよ。
トゥーコ： ダメ。
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| メモ |
コンビを解消され、僻地に置き去りにされたトゥーコは執念でブロンディを追跡し、新たなパートナー
と組んでいるブロンディを発見、いつも通り、絞首刑のロープに狙いをつけているブロンディ
に忍び寄り銃口を突きつける場面。
原文自体は特別面白くはないのだが、吹き替えでの大塚氏の「ダメ！」という間と口調がおかしい。
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| 原語 |
Tuco: Hoorah for the Confederacy! Down with General Grant!
Hoorah for General...What's his name?
Blondie: lee.
Tuco: ...Lee. Lee!
God is with us because he hates the Yanks, too!
Blondie: God's not on our side 'cause he hates idiots also.
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| 字幕 |
トゥーコ： 南軍万歳！ グラント将軍を倒せ！
万歳・・・名前は？
ブロンディ： リー。
トゥーコ： リー将軍、万歳！ 神様も北軍は大嫌いだ！
ブロンディ： 神様はマヌケも嫌いだよ。
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| 吹替 |
トゥーコ： バンザーイ！南軍バンザーイ！ グラント将軍をやっつけろー！
なんとか将軍だぞー！ ・・・何だっけ？
ブロンディ： リーだ。
トゥーコ： あっリーだ、リー、バンザーイ！ リー将軍、バンザーイ！北軍なんかくたばれー！
ブロンディ： こんなバカと一緒だとロクなことはないぞ、こりゃ。
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| メモ |
灼熱の砂漠でブロンディを引き回し、復讐を果たしたトゥーコだったが、南軍が隠した20万ドルの
在りかをブロンディが知っていることを知り、瀕死の彼を助けた後で、再びコンビを組むことに。
道中、遠方から灰色の軍服を着た南軍の兵士たちが来るのを見たトゥーコがエールを送るが、
実はホコリにまみれた北軍兵士だったというギャグシーンだ。
このシーンの前にはＴＶでカットされているが、トゥーコが牧師である兄と口論し、複雑な心境
である彼と、黙って彼を見つめるブロンディとの哀しくも温かいツーショットがある。
犯罪者に身を落とした粗暴なトゥーコにも、意外なナイーブな面を発見し、やや彼に対する
見方が変わったブロンディなだけに、ここでのマヌケぶりを見て、やっぱり「ダメだ、こりゃ」
となってしまうわけで、シリアス場面の後だけに、ここのギャグがよく効いている。
字幕は原文に忠実だが、トゥーコのアホ加減とブロンディのあきれっぷりは吹き替え
の方が巧く表現されている。
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| 原語 |
Blondie: You're not going to give me the treatment?
Angel Eyes: Would you taik?
Blondie: No,probably not.
Angel Eyes: That's what I thought.
Not that you're any tougher than Tuco, but you're smart enough to know that
talking won't save you.
Blondie: And Tuco...Is he...
Angel Eyes: No. Not yet. But he's in very good hands.
You've changed partners, but you still got the same deal.
I'm not greedy. I'm only taking half.
There's two of us. If should make it easier than just one.
Blondie: Yeah.
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| 字幕 |
ブロンディ： 俺は殴らないのか？
エンジェル： 吐くか？
ブロンディ： いや吐かん。
エンジェル： だろうな。お前は利口だ。しゃべれば殺される。
ブロンディ： トゥーコは・・・死んだか？
エンジェル： いや、まだだ。 だが絶対に逃げられん。
相棒が変わっただけさ。金は山分けでいい。
１人より２人の方が仕事が楽だぜ。
ブロンディ： 表記無し
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| 吹替 |
ブロンディ： オレにはヤキを入れねえのか？？
エンジェル： 喋るか？
ブロンディ： いやあ、無駄だな。
エンジェル： だからだ。トゥーコよりタフだってんじゃなく、
喋ったら終わりだってことを知ってるからだ。
ブロンディ： ていうと・・・トゥーコは・・・
エンジェル： ん〜ん、いや生きてる。他の場所へ移したよ。
相棒は変わっても、お前の儲けは同じだ。オレは半分もらえりゃそれでいい。
２人の方が１人でやるより事は早い。
ブロンディ： よかろう
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| メモ |
北軍の捕虜となり収容所に移されたブロンディとトゥーコ。
そこを実質的に牛耳っているエンジェルはトゥーコに拷問を加えた後に、ブロンディを呼び出し、
コンビを組むことを半ば強制する。
本作は、ほとんどブロンディとトゥーコのツーショットが主で、彼等とエンジェルが絡む場面は
ごくわずか。
ＴＶバージョンは大幅カットされているので、ブロンディとエンジェルが言葉を交わす吹き
替えの部分といえば、ここの場面とラストだけである。
ここでは慇懃無礼なエンジェルと、クールなブロンディの腹の探り合いといったところで、
納谷、山田両氏の落ちついた口調が盛り上げる。
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| 原語 |
Every gun makes it's own tune. And it's perfect timing, large one.
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| 字幕 |
銃には独自の調子がある。誰の銃か音でわかる。
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| 吹替 |
久しぶりに風呂でも入りたいな、ちょっと探してくらあ。
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| メモ |
護送途中に脱走したトゥーコは、エンジェルたちを追跡途中、戦争のせいで廃墟になった家屋で
入浴。踏み込んできた一味を撃ち殺す。
別の家屋で休憩中のブロンディにこの銃声が聞こえたのか、エンジェルたちにこうつぶやいて
家を出ていき、尾行してきた男を待ち伏せして撃つ。
字幕はほとんど原文に忠実だが、後半を変えているのはブロンディがトゥーコの銃声に
勘付いたことをわかりやすくするためと思われる。
吹き替えでは全く違うことを行ってるのだが、このニュアンスが伝わりづらいと考えたせいなのか、
それとも語数が合わなかったせいだろうか？
「〜くらあ」というのもルパンでおなじみの山田氏お得意の表現だ。
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| 原語 |
Blondie: Put your drawers on and take your gun off.
Tuco: Hey, Blondie, How the hell did you get out of that pigsy.
Blondie: My own way. I'm here with your old friend Angel Eyes.
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| 字幕 |
ブロンディ： パンツをはいて銃を置け。
トゥーコ： ブロンディ、どうやって脱走した？
ブロンディ： 俺のやり方でな。エンジェルと一緒だ。
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| 吹替 |
ブロンディ： 銃を捨てて、汚ねえモモヒキをはけえ！
トゥーコ： おい、な、ブロンディ、お前さんよくあの豚小屋を抜け出せたなあ。
ブロンディ： 昔なじみのハゲタカと一緒に楽しい旅をしてるんだ。
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| メモ |
お風呂で楽しく遊んでいるトゥーコと再会したブロンディの会話。
結局ブロンディはエンジェルを信用せずに、トゥーコを相棒として認めていたという
ことがわかる場面だ。
吹き替えの“モモヒキ”という表現も時代を感じるが、「一緒に楽しい旅をしてるんだ」の言い方が
茶目っ気があって笑える。
因みに吹き替えでは、エンジェルの名は、“ハゲタカ”となっている。
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| 原語 |
Were you gonna die alone?
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| 字幕 |
独りで死ぬ気か？
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| 吹替 |
ふふ、独りで死ぬ気か？
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| メモ |
エンジェル一味に単身立ち向かうトゥーコに、待ち伏せしていたブロンディが掛けるセリフで、
直後にテーマ曲が入るタイミングが絶妙。
字幕と吹き替えも珍しく一致している。
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| 原語 |
Tuco: See you soon, i-idi...
Blondie: Idiots.
Tuco: Huh...
Blondie: It's for you.
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| 字幕 |
トゥーコ： また会おう、マ・・・
ブロンディ： マヌケ。お前あてだ。
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| 吹替 |
トゥーコ： また・・・すぐ、会おう、ま、ま、ま・・・
ブロンディ： マヌケ。
トゥーコ： エッ？
ブロンディ： おめえだよ。
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| メモ |
２人のコンビで部下は全て倒したが、エンジェルは既に去っていた。
家に残されたメッセージをまともに読めないトゥーコにブロンディがキツい一言。
吹き替えでの両者の“間”が最高だ。
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| 原語 |
I never seen so many men wasted so badly.
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| 字幕 |
こんなに大勢が犬死か。
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| 吹替 |
無し
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| メモ |
金貨が隠された墓地にもうすぐというところで、再び北軍に会ってしまう２人組。
今度は志願兵と偽り、彼らの陣地に入り込むが、橋を挟んだ攻防戦を見ながら、ブロンディが
ポツリつぶやくセリフ。
ここから２人が橋を爆破するまでのシーンはＴＶではほとんどカットされているので、この部分
も吹き替えはない。
人の生き死ににはほとんど感情や言葉を表わさないブロンディだが、ここは監督の戦争
批判が込められているセリフとも受け取れて興味深く、カットが残念。
後で登場する瀕死の兵士にポンチョをかけてタバコを吸わせるシーン同様、ブロンディの意外な
一面が垣間見える。
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| 原語 |
Blondie: It'll be a lot easier with that.
Tuco: Hun.
Angel Eyes: Two can dig a lot quicker than one.
dig. You're not digging.
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| 字幕 |
ブロンディ： その方が楽だぜ。
トゥーコ： 無
エンジェル： ２人で掘れば早い。掘れ。 掘らんのか？
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| 吹替 |
ブロンディ： それで掘ると早いぜ。
トゥーコ： これで？
エンジェル： １人より２人の方が早い。掘れ・・・掘らねえのか？
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| メモ |
ようやく墓地に着いて、ブロンディから教えられた墓を夢中で板切れを使って掘るトゥーコ。
背後から、鉄板のようなものを差し出し、これを使えと言うブロンディ。
さらに、彼らの前に突然スコップが投げ出され、姿を現わしたエンジェルが銃を構え２人に命令する。
クライマックスに来ても、まだ彼らの優位性が二転三転する巧い場面だ。
トゥーコはブロンディに命令され一旦銃に手をかけるが、あきらめて鉄板を掴む。
ここでのトゥーコは目だけの演技だけでセリフが無いのだが、吹き替えでは「これで？」
と入っており、この言い方が小ズルイ感じ１００％で笑ってしまう。
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| 原語 |
Blondie: You thought I'd trust you?
$200,000 is a lot of money. We're going to have to earn it.
Angel Eyes: How?
Blondie: I'll write the name on the bottom of this stone.
The gun...
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| 字幕 |
ブロンディ： ２０万ドルは大金だ。実力で取れ。
エンジェル： 実力？
ブロンディ： この石の裏に名前を書く。決闘だ
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| 吹替 |
ブロンディ： ２０万ドルっていやあ大金だ。欲しいヤツは自分で取れ。
エンジェル： 自分で？
ブロンディ： ふん、この石に墓の名前を書く・・・ガンで来い。
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| メモ |
トゥーコが汗だくになって掘った場所には何も無かった。
驚くトゥーコとエンジェルを前に、ハナから誰も信用していないブロンディが不敵に
言い放つ場面。
ここから三すくみの決闘シーンが始まる。
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| 原語 |
Tuco: You pig! You want to get me killed? When'd you unload it?
Blondie: Last night.
You see, in this world, there's two kinds of people, my friend, those with
loaded guns,and those who dig.
...you dig.
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| 字幕 |
トゥーコ： この野郎、いつ弾を抜いた？
ブロンディ： 昨夜だ。
人間には２種類ある。弾の入った銃を持つ奴と地面を掘る奴だ。
掘れ。
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| 吹替 |
トゥーコ： くそう、この、このブタ！汚ねえ真似しやがって！いつ抜いたんだよ！
ブロンディ： 夕べだ。
この世の中にはな、ふた種類の人間がいるんだ。銃を構えるヤツに穴を掘るヤツだ。
掘れよ。
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| メモ |
長い間合いの後、ブロンディの銃がエンジェルを倒す。トゥーコもエンジェルを狙ったが、彼の
銃には弾が入っていなかった。
全てはブロンディのお見通しで計画通りに運んだというわけだ。
騙されて毒づくトゥーコに対し、ブロンディはトゥーコの決め台詞も奪って、自分が１枚上手
であることを悟らせる。
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| 原語 |
Tuco: Blondie！
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| 字幕 |
無し
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| 吹替 |
うっうっうぅぅ・・・ゴメンナサーイ！
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| メモ |
金貨を遂に発見して狂気するトゥーコだったが、ふと上を見るとロープが。
金貨は山分けだが、砂漠で死にそうになったお返しとばかり、ブロンディに木製の十字架
を踏み台に吊られてしまうトゥーコ。
段々と足元が危なくなり、遠ざかるブロンディを見ながらのトゥーコのこの絶叫は、
とりみき氏の著書「映画吹替王」（洋泉社・刊）によれば、完全なアドリブで、
原語ではひたすら「ブロンディ！」と繰り返すトゥーコの情けない顔を見て、思わず
やってしまったらしく、“ねずみ男”的弱さ＝人間的な匂いを出そうとしたとのこと。
ＴＶ版を観た方々の記憶に焼き付いて、忘れられない名台詞となった。
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| 原語 |
Tuco: Hey,Blondie！ You know what you are?
Just a dirty son of a bitch!
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| 字幕 |
トゥーコ： おい、ブロンディ！ お前は善玉なんかじゃねえ、薄汚い大悪党だ！
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| 吹替 |
おい、ブロンディ！ このくたばり損ない野郎！
てめえなんか、犬に食われちまえ〜！
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| メモ |
間一髪、遥か遠方からのブロンディの射撃で、縄を解かれたトゥーコの最後の悪態。
トゥーコの言う通り、１番“汚く、悪い奴”はブロンディかもしれない。
最後に再び「オレ汚ねえヤツ、オレ悪いヤツ、オレ、イイ人」の静止画が挿入
され、ジ・エンド。
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